株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤 学)の研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、2021年入社予定者に関する調査を実施しました。今回、2021年3月時点の調査結果の一部をまとめましたので、ご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
2021年入社予定者は、出勤とテレワークと組み合わせた就業の仕方が4割強
2020年より新型コロナウイルス禍での就職・採用活動が行われてきました。今回は、入社予定者の入社式の実施や入社後の研修や就業状況について、人事担当者へ実態を調査しました。2021年入社予定者の入社式は、実施する予定との回答が66.1%。実施の仕方については、「会場等へ直接集合してのみ」が48.3%に対し、「直接集合・Webの併用」が34.5%、「Web上のみで実施」が14.0%となりました。新入社員向けの研修では、88.8%が実施予定。実施の仕方については、「会場等へ直接集合してのみ」が30.3%に対し、「直接集合・Webの併用」が39.8%、「Web上のみで実施」が18.7%となりました。入社式よりも、Webの活用が進んでいることがうかがえます。
また、配属後の就業の仕方については、「新入社員含めて、基本的には出勤しての就業」が最も多く、46.5%であるものの「新入社員含めて、出勤やテレワークでの就業」が44.3%。また「新入社員含めて、テレワークでの就業」は5.6%となり、新入社員でもテレワークを経験させると回答した人事担当者が約5割となりました。2020年入社者へテレワークでの就業の仕方について聞いたところ(※)、「集中できる」「研修期間がずっとテレワークのため、会社の雰囲気が掴めない。 しかし、通勤時間がないため、かなり良い」との声がある一方で、「在宅等を増やしたくても初めてのことが多いため、出社して説明を受けないといけないことが多くなかなか在宅での作業が出来ない」「社員同士がコミュニケーションを取り合う努力をしないと、成り立たないので、在宅勤務は難しい。出勤スタイルがあっている」「スケジュール管理が難しい」との声も聞かれます。
新しい生活様式が浸透していく中で、新入社員でもテレワークなど新しい働き方が求められることが多くなっていきます。また、環境が変わる中で適応することが求められています。初期キャリアとして重要な時期であるため、企業の皆様におかれましては、細やかなフォロー、適切なコミュニケーションで新入社員の立ち上がりを支援していただければと思います。
調査概要
調査目的
新卒採用等に関して把握する
調査方法
インターネット調査
調査対象
全国の新卒採用に関与している人事部門担当者
調査期間
第1回:2020年3月6日~2020年3月8日
第2回:2020年3月27日~2020年3月29日
第3回:2020年9月18日~2020年9月28日
第4回:2021年3月10日~2021年3月15日
回答者数
第1回:930人
第2回:1,199人
第3回:1,855人
第4回:1,828人