リサーチセンターは、学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
掲載データ
就職内定率/就職内定率の推移(2013年卒~2026年卒)/内定取得先企業の業種・従業員規模/1~3月中の各活動実施量・実施率と、4月中の各活動予定/進路確定率/就職内定辞退率/就職確定先企業の業種・従業員規模/内定取得企業数・内定保有企業数・内定辞退企業数/就職活動実施率(全体・内定未取得者・内定取得者)
(参考)大学院生の就職内定率・就職活動実施率
【2025年4月1日時点の就職活動状況】
4月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率※1は、61.6%(+3.5ポイント)※2と引き続き高い水準であるものの、前回調査の3月18日時点からは2.9ポイント増加と、やや小さい伸び幅となりました。内定率を地域別で見ると、「関東」66.6%(+4.4ポイント)、「中部」56.9%(-1.4ポイント)、「近畿」62.5%(+3.2ポイント)、「その他地域」54.9%(+5.8ポイント)でした。
内定取得企業数を見ると、「2社以上・計」が55.7%と前年同月比で4.9ポイント増加し、複数企業の内定を取得している学生の割合が前年よりも増えていることが分かります。学生からは、「まだ内定をもらえていないので、不安が大きい」「周りに内定をもらっている子が多く不安である」といった内定がないことへの不安の声や、「内定にとらわれすぎて、自分自身何をしたいのかが分からなくなっている」「自分に合った企業がどこなのか分からなくなっていて、とても不安に感じている」といった声もありました。
周囲で内定を取得した学生が増え、焦りを感じる方もいるかもしれませんが、これまでの学生生活や就職活動をしっかりと振り返りながら、自分のペースで活動を進めていきましょう。企業の皆さまには、入社後の早期退職の一因ともなり得るミスマッチを防ぐためにも、採用活動を通じて、学生一人ひとりと丁寧に対話をしていただければと思います。
※1 内々定を含む ※2 ( )内数値は前年同月差
【調査概要】
調査目的 | 大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する |
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調査方法 | インターネット調査 |
集計方法 | 大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体を基に、実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、ウェイトバック集計を行っている |
調査対象 | 2026年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2026』(※)にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生5,615人 (内訳:大学生4,513人/大学院生1,102人) |
調査期間 | 2025年4月1日~4月4日 |
集計対象 | 大学生 1,004人/大学院生 379人 ※リクナビ:株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイト https://job.rikunabi.com/2026/ |