当研究所の調査概要
就職みらい研究所とは
2017.02.15

就職白書2017 -採用活動・就職活動編-

企業の新卒採用活動および学生の就職活動の実態を明らかにするため、全国の新卒採用を実施している企業と、就職活動を行った2017年卒業予定の大学4年生・大学院2年生を対象に、調査を実施いたしました。
このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。

就職白書2017 -採用活動・就職活動編-の詳細資料はこちら [PDF DL 1109.8K]

【調査結果の要旨】

【2017年卒の新卒採用活動の総括】<企業>

●2016年12月時点での2017年卒の採用数は「計画通り」が34.5%で、「計画より若干多い」
「計画よりかなり多い」を合わせた「採用数充足・計」は50.2%と、2016年卒より1.9ポイント
増加した。

●2017年卒の入社予定者への満足度は、「非常に満足」「どちらかというと満足」の
「満足・計」が62.0%と2016年卒より2.7ポイント減少した。

 

【2017年卒の就職活動の総括】<学生>

●民間企業を対象に就職活動を行った学生のうち、2016年12月時点で就職が決まっている
「就職・計」は87.7%と、2016年卒の86.8%より0.9ポイント増加した。

●就職先が確定している学生の入社予定企業への満足度は、「非常に満足」「どちらかというと
満足」の「満足・計」が80.8%となり、2016年卒の81.7%より0.9ポイント減少した。

●就職活動全体にかかった費用について、最も多かったのは「10万円以上~20万円未満」で
29.6%。次いで「5万円以上~10万円未満」が23.4%であった。
平均では17万960円であった。地域別で見ると「北海道・東北」が22万9,343円、
「関東」が15万8,562円、「中部」が15万5,362円、「近畿」が17万3,292円、
「中国・四国」が15万9,506円、「九州」が20万5,800円であった。

 

【2018年卒の新卒採用活動の展望】<企業>

●『2018年卒の採用活動の見通し』について尋ねると、すべての項目で半数以上が
「変わらないと思う」と回答した。「増えると思う」が最も高かったのは
「新卒採用に係るマンパワー」(37.3%)であり、次いで「新卒採用コスト」(35.3%)
であった。「減ると思う」が最も高かったのは「新卒採用活動の母集団」(30.4%)であり、
次いで「選考応募人数」(29.8%)であった。

●『2018年卒の採用の方法・形態』の実施予定について、「職種別採用」(60.3%)が
最も多く、次いで「夏採用」(24.5%)「コース別採用」(23.9%)「通年採用」(22.1%)
の順であった。2017年卒からの増加幅の大きいものは順に「通年採用」「採用直結と明示した
インターンシップからの採用」「コース別採用」であった。

 

【調査概要】

<企業調査>

2017年卒(大学生・大学院生)の採用活動振り返り調査

調査目的

新卒採用に関する企業の活動実態を把握する

調査方法

郵送調査

調査対象

全国の新卒採用を実施している従業員規模5人以上の企業4,501社

調査期間

2016年12月18日~2017年1月25日

回収社数

1,229社(回収率27.3%)

<学生調査>

2017年卒(大学生・大学院生)の就職活動振り返り調査

調査目的

就職に関する学生の活動実態を把握する

調査方法

インターネット調査 ―調査協力:株式会社インテージ

調査対象

インテージ社のモニターにスクリーニング調査を行い、民間企業を対象に就職活動を行った
全国の大学4年生・大学院2年生の男女を対象

調査期間

2016年12月26日~2017年1月17日

集計対象

2,295人

 

関連記事