就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
掲載データ
就職活動全体にかかった平均金額の比較/就職活動費用の内訳/就職活動交通費の地域別平均金額/6月12日までに経験した参加形態/各月の「学業」「就職活動」「プライベート」時間の割合
オンラインでの就職活動は定着しつつも、「オンラインのみ」での活動は減少
今回は、学生が就職活動に使用した金額についてレポートします。2024年卒学生が6月12日時点で就職活動に使用した金額は、平均して8万2,905円と、2023年卒から7,660円増加しました。使用した金額の内訳を見ると、「交通費」「被服費」「宿泊費」の項目で、平均金額が大きく増えています。
就職活動における説明会・一次面接・最終面接の参加形態を見ると、24年卒では23年卒と比べて「オンラインのみ」で参加した割合がどのプロセスにおいても減っており、最終面接では「対面のみ」で参加した割合が増えている様子がうかがえます。このように、対面での選考機会が増えたことが、就職活動費用の増加に影響したものと考えられます。また、2~6月中の就職活動にかけた時間の割合は、23年卒から引き続きいずれの月においても低い結果となりました。
就職活動でのオンラインの活用は定着し、学生はうまく使い分けることで学業やプライベートの時間の確保につなげているようです。前年から就職活動費用は増加しましたが、例えば全国の「交通費」の平均金額は、コロナ禍前の2020年卒と比べると約4割の水準です。今後も学生の負担が軽減し、少ない費用でより良いマッチングが可能になるような就職・採用活動への発展を期待します。
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体を基に、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
~2024年卒:2023年6月12日時点~
調査対象
2024年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2024』(※)にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4,567人
(内訳:大学生3,574人/大学院生993人)
※リクナビ:株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2024/
調査期間
2023年6月12日~6月19日
集計対象
大学生 1,165人/大学院生 437人
~2023年卒:2022年6月12日時点~
調査対象
2023年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2023』にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生7,632人
(内訳:大学生6,258人/大学院生1,374人)
調査期間
2022年6月12日~6月17日
集計対象
大学生 1,358人/大学院生 443人
~2022年卒:2021年6月12日時点~
調査対象
2022年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2022』にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生8,736人
(内訳:大学生7,261人/大学院生1,475人)
調査期間
2021年6月12日~6月17日
集計対象
大学生 1,727人/大学院生 557人
~2020年卒:2019年7月1日時点~
調査対象
2020年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2020』にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生6,395人
(内訳:大学生5,267人/大学院生1,128人)
調査期間
2019年7月1日~7月8日
集計対象
大学生 1,584人/大学院生 503人