当研究所の調査概要
就職みらい研究所とは
2022.09.01

【2023年卒 就職活動TOPIC】就職活動費用コロナ禍前と比べ約4割減。前年同水準

就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。

リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。

就職活動費用減少が落ち着いた背景に、
オンライン活用の普及と最終面接等の対面実施

今回は、学生が就職活動に使用した金額についてレポートします。2023年卒学生が6月12日時点で就職活動に使用した金額は、平均して7万5,245円と、コロナ禍前(2020年卒)から約4割減少しています。2022年卒と比べると、約3,000円増加しましたが、コロナ禍前よりも就職活動費用が少ない傾向が続いています。

 
費用の減少傾向が一定の落ち着きを見せた背景には、22年卒で進んだオンライン活用の一定の普及と、最終面接を中心とした対面機会の活用が考えられます。学生の各プロセスの参加形態を見ると、説明会と一次面接はオンラインが主流で、コロナ禍を機に進んだオンラインでの活動が定着したようです。一方で、最終面接は対面で参加した場合が多く、オンライン活用が進んでも、一部のプロセスで対面の機会を設けている様子がうかがえます。また、2~6月中の就職活動にかけた時間の割合は、直近3カ年で比べると、いずれの月も23年卒が低い結果となりました。

 
今後コロナ禍が収束した場合にもオンライン・対面の使い分けが続き、就職活動費用は同程度で推移するのではないかと推察します。

 

 

【調査概要】

調査目的

大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する

調査方法

インターネット調査

集計方法

大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体を基に、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている

 

~2023年卒:2022年6月12日時点~

調査対象

2023年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2023』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生7,632人
(内訳:大学生6,258人/大学院生1,374人)

※リクナビ:株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2023/

調査期間

2022年6月12日~6月17日

集計対象

大学生 1,358人/大学院生 443人

 

~2022年卒:2021年6月12日時点~

調査対象

2022年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2022』にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生8,736人
(内訳:大学生7,261人/大学院生1,475人)

調査期間

2021年6月12日~6月17日

集計対象

大学生 1,727人/大学院生 557人

 

~2021年卒:2020年6月12日時点~

調査対象

2021年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2021』にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4,198人
(内訳:大学生3,325人/大学院生873人)

調査期間

2020年6月12日~6月19日

集計対象

大学生 915人/大学院生 377人

 

~2020年卒:2019年7月1日時点~

調査対象

2020年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2020』にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生6,395人
(内訳:大学生5,267人/大学院生1,128人)

調査期間

2019年7月1日~7月8日

集計対象

大学生 1,584人/大学院生 503人

 

 

関連記事