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就職みらい研究所とは
2024.02.20

『就職白書2024』 2024年卒の就職・採用活動の振り返りと、2025年卒の採用見通しを調査

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村吉弘)の研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、『就職白書2024』として学生の就職活動および企業の2024年卒採用活動の実態、また、2025年卒以降の採用見通しについてまとめており、一部を抜粋してご報告申し上げます。

※PDF資料のP2には所長の解説コメントも掲載しています
※学生や企業へのインタビュー等も加えて解説する『就職白書2024』冊子版は、4月以降に就職みらい研究所のWebサイトに掲載予定です

 

 「就職白書2024」[2MB] 

 

サマリ―

【学生(2024年卒振り返り)調査トピックス】

  • 入社予定企業等への就職活動開始当初の志望度は「当初からの第一志望群」が64.0%(2023年卒差+2.5ポイント)と増加。入社予定企業等に就職することへの納得度は「当てはまる・計」が77.2%(同+4.8ポイント)と増加。(P3)
  • 卒業年次5月までに最初の内定を取得する割合は70.4%。入社予定企業等からの内定取得時期は「卒業年次6月」が18.7%(同+0.4ポイント)で最も高い。実質就職活動期間は7.87カ月(同-0.49カ月)と約半月短期化。(P4)
  • 就職活動プロセスの実施状況は、2023年卒に比べ「プレエントリー社数」「エントリーシートなどの書類提出社数」等が減少。一方、「内々定・内定取得社数」は前年同水準。(P5)
  • 最初の内定取得後に就職活動を継続した割合は68.7%で、継続した理由としては「より志望度の高い企業の選考を受けるため」が76.1%、次いで「内定取得先の企業でいいのか不安に感じたため」が27.0%であった。(P6)

 

【企業(2024年卒振り返り)調査トピックス】

  • 採用充足状況は、「採用予定数を充足できた」企業が36.1%(2023年卒差-4.3ポイント)と減少。(P9)
  • 採用数が計画より少ない理由としては、「選考応募者が予定より少なかった」が66.2%(同+14.5ポイント)で最も高く、「内定辞退が予定より多かった」は43.4%(同-9.3ポイント)と前年より減少。(P9)
  • 「採用予定数を100」とした場合の最終的な内定人数は80.7と、2023年卒の89.2から減少。未充足企業に限定した内定人数の割合は69.3と、2023年卒の81.1と比べて減少。(P10)
  • 内々定・内定出し開始時期は「卒業年次前年の2月までの累計」が18.6%(同+6.6ポイント)と、2月以前の動きが早まる。(P13)

 

【企業(2025年卒以降の見通し)調査トピックス】

  • 2025年卒の採用予定数は平均32.1人(2024年卒実績+0.6人)と引き続き採用意欲は堅調。(P14)
  • 採用活動開始時期の「卒業年次前年2月までに開始」の割合は、面接(対面)39.4%(同+13.0ポイント)、面接(Web)49.8%(同+13.7ポイント)。(P15)
  • 2025年卒向けのキャリア形成支援プログラムの「実施(予定含む)」は56.3%。そのうち、【タイプ1】オープン・カンパニーの「実施・計」は90.1%、【タイプ3】汎用的能力・専門活用型インターンシップは41.6%。(P17)

 

調査データ引用に関するお願い
【出典:リクルート 就職みらい研究所『就職白書2024』】と明記していただければ、基本的にご利用いただけます。
ご利用に際しては必ず事前にお問い合わせフォームよりご一報お願いいたします。

 

【調査概要】

<学生調査>

■大学生・大学院生の就職活動振り返り調査
 調査目的:就職に関する学生の活動実態を把握する
 調査方法:インターネット調査
 調査協力:株式会社インテージ(2023~2024年卒)、株式会社クロス・マーケティング(2022年卒)
 調査対象:調査協力会社のモニターにスクリーニング調査を行い、
      民間企業等を対象に就職活動を行った全国の大学4年生・大学院2年生
 調査期間:2024年卒-2023年11月22日~2023年12月4日
      2023年卒-2022年11月21日~2022年12月5日
      2022年卒-2021年11月24日~2021年12月1日

 集計対象:2024年卒-1,802人、2023年卒-1,618人、2022年卒-2,868人

<企業調査>
■大学生・大学院生の採用活動振り返り調査
 調査目的:新卒採用に関する企業の活動実態を把握する
 調査方法:郵送調査・インターネット調査を併用
 調査協力:株式会社電通マクロミルインサイト(2022~2024年卒)
 調査対象:全国の新卒採用を実施している従業員規模5人以上の企業
      2024年卒-4,826社、2023年卒-4,851社、2022年卒-4,787社
 調査期間:2024年卒-2023年12月1日~2024年1月10日
      2023年卒-2022年12月2日~2023年1月11日
      2022年卒-2021年12月4日~2022年1月12日
 回収社数:2024年卒-1,488社(回収率30.8%)
      2023年卒-1,569社(回収率32.3%)
      2022年卒-1,588社(回収率33.2%)

 

≪集計方法について≫
・大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体の構成比が実際の母集団に近づくよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、ウェイトバック集計を行った。大学生と大学院生を合わせた学生全体については、大学生と大学院生の構成比に関して、同様のウェイトバック集計を行ったため、大学生と大学院生の合計値が、学生全体の値と一致しない場合がある。
≪調査結果を見る際の注意点≫
・%を表示する際に小数第2位で四捨五入しているため、%の合計値や差の数値と計算値が一致しない場合がある。
・図表の一部で、今回調査と過去調査のポイント差をカッコ内に記載した。
 例:76.2(-1.6)の場合、1.6ポイント減少
・データは無回答サンプルを除いて集計している。
・サンプル数50未満の集計値は参考値として取り扱う。
・企業は従業員規模の無回答企業があるため、従業員規模別の計と全体は一致しない。
・無回答項目はグラフ・数表内で「-」と表記。
・2024年卒業や2025年卒業を「2024年卒」「2025年卒」と表記。
・キャリア形成支援プログラムとは、インターンシップをはじめ、オープン・カンパニー、キャリア教育を含むキャリア形成支援に係る取り組みの総称を指す。

 

 
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 「就職白書2024」[2MB] 

 

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