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2022.02.21

就職白書2022 コロナ禍2年目、2022年卒の就職・採用活動振り返りと、2023年卒の見通しを調査

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、『就職白書2022』として学生の就職活動および企業の2022年卒採用活動の実態、また2023年卒採用の見通しについてまとめており、一部を抜粋してご報告申し上げます。

※2023年3月22日追記
PDFの6ページの調査項目名に誤りがありました。
(訂正前)入社予定企業等との面接形式別 入社予定企業等に就職することへの納得度
(訂正後)入社予定企業等との、入社を決めるまでの接点別 入社予定企業等に就職することへの納得度

これに伴い、下記も同様に訂正しております。
・PDF1ページの【学生(2022年卒振り返り)調査トピックス】の4つ目の■部分
 

 『就職白書2022』[3MB] 

 

サマリ―

【学生(2022年卒振り返り)調査トピックス】

  • 進路確定状況は例年並み、入社予定企業等への就職活動開始当初の志望度では「第一志望群」が増加。(P3)
  • 入社予定企業等からの内定取得時期は6月が最も高く、実質就職活動期間の平均は7.6カ月。(P4)
  • 就職活動プロセスの実施状況を2021年卒と比べると、「個別企業等の説明会・セミナー(Web)」が6.37社増加、「面接(Web)」は1.87社増加。(P5)
  • 説明会・セミナー、面接に「Webのみ」もしくは「Web・対面どちらも」実施した割合は、それぞれ9割超。就職することへの納得度は、入社予定企業との入社を決めるまでの接点が「対面のみ」「対面・Web両方」「Webのみ」それぞれで見ると「対面・Web両方」の納得度が最も高い。(P6)
  • 就職活動全体にかかった平均金額は、2年連続減少。交通費、宿泊費が大きく減り、特に交通費は2020年卒比で約65%減少。(P7)

 

【企業(2022年卒振り返り)調査トピックス】

  • 採用充足状況は、「採用予定数を充足できた」企業が52.2%で、2021年卒の56.0%から3.8ポイント減少。採用数が計画より少ない理由は、「内定辞退」「選考辞退」の増加が2021年卒に比べ、大幅に増加。(P10)
  • 面接(Web)の実施割合は78.4%で、2021年卒に比べ8.6ポイント増加。特に従業員規模「300人未満」の企業で12.4ポイント増加した。 (P12)
  • 入社予定者への満足度は、面接(Web)実施企業で67.2%、非実施企業で50.8%。採用活動への満足度は、「300人未満」企業が45.0%で最も低かった。(P13)
  • 採用活動のWeb化による成果は、「費用の削減」66.4%、「これまで接点の取れなかった学生層からの応募」66.0%の順に高かった。Web化対応における課題は、2021年卒に比べ、「自社の魅力の伝達」「学生の動機づけ」などが増加したが、「ノウハウ」「環境・設備」「学生評価」などは減少。(P14)
  • 2021年卒同様、Web選考と対面選考を比較して、伝えづらくなった情報は「職場の雰囲気や組織風土」(84.3%)が、把握しづらくなった情報は「人柄や魅力」(82.0%)が最も高かった。 (P15)

 

【企業(2023年卒見通し)調査トピックス】

  • 2023年卒の採用予定数は平均30.7人で、2022年卒実績28.5人から2.2人増加。2022年卒と比較した2023年卒の採用基準は「厳しくなる」が8.9%。2022年卒は2021年卒に比べ「厳しくした」が 19.5%。(P16)
  • 2023年卒採用で「2月までに開始」する割合は、面接(Web)が33.6%、内々定・内定出しが18.5% 。(P17)

 

調査データ引用に関するお願い
【出典:リクルート 就職みらい研究所『就職白書2022』】と明記していただければ、基本的にご利用いただけます。
ご利用に際しては必ず事前にお問い合わせフォームよりご一報お願いいたします。

 

【調査概要】

<学生調査>

■大学生・大学院生の就職活動振り返り調査
 調査目的:就職に関する学生の活動実態を把握する
 調査方法:インターネット調査
 調査協力:株式会社クロス・マーケティング(2020~2022年卒)
 調査対象:調査協力会社のモニターにスクリーニング調査を行い、
      民間企業等を対象に就職活動を行った全国の大学4年生・大学院2年生の男女
 調査期間:2022年卒-2021年11月24日~2021年12月1日
      2021年卒-2020年11月20日~2020年12月15日
      2020年卒-2019年11月29日~2019年12月16日
 集計対象:2022年卒-2868人、2021年卒-2111人、2020年卒-1904人
※P6「入社予定企業等との、入社を決めるまでの接点別 入社予定企業等に就職することへの納得度」については、「入社予定企業等との面接形式別 入社予定企業等に就職することへの納得度」から、表記を修正している(2023年3月22日追記)

<企業調査>
■大学生・大学院生の採用活動振り返り調査
 調査目的:新卒採用に関する企業の活動実態を把握する
 調査方法:郵送調査(2022年卒・2021年卒はWeb調査を含む)
 調査対象:全国の新卒採用を実施している従業員規模5人以上の企業
      2022年卒-4787社、2021年卒-4577社、 2020年卒-4853社
 調査期間:2022年卒-2021年12月4日~2022年1月12日
      2021年卒-2020年12月4日~2021年1月13日
      2020年卒-2019年12月5日~2020年1月14日
 回収社数:2022年卒-1588社(回収率33.2.9%)
      2021年卒-1398社(回収率30.5%)
      2020年卒-1256社(回収率25.9%)

■就職プロセス調査2022年卒(2021年6月12日時点調査)
 調査目的:大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
 調査方法:インターネット調査
 調査協力:株式会社インテージ
 調査対象:2022年卒業予定の大学生および大学院生に対して、
      『リクナビ2022』にて調査モニターを募集し、
      モニターに登録した学生8,736人(内訳:大学生7261人/大学院生1475人)
 調査期間:2021年6月12日~2021年6月17日
 集計対象:大学生1727人人

 

≪集計方法について≫
・大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体の構成比が実際の母集団に近づくよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、ウェイトバック集計を行った。大学生と大学院生を合わせた学生全体については、大学生と大学院生の構成比に関して、同様のウェイトバック集計を行ったため、大学生と大学院生の合計値が、学生全体の値と一致しない場合がある。
≪調査結果を見る際の注意点≫
・%を表示する際に小数点第2位で四捨五入しているため、%の合計値や差の数値と計算値が一致しない場合がある。
・図表の一部で、今回調査と過去調査のポイント差をカッコ内に記載した。
 例:40.9(1.8)の場合、1.8ポイント増加
・データは無回答サンプルを除いて集計している。
・サンプル数50未満の集計値は参考値として取り扱う。
・企業は従業員規模の無回答企業があるため、従業員規模別の計と全体は一致しない。
・無回答項目はグラフ・数表内で「-」と表記。
・2022年卒業や2023年卒業を「2022年卒」「2023年卒」と表記。
・「インターンシップ」という表記は1日以内の仕事体験型プログラムを含めて使用している。

 

 

 『就職白書2022』[3MB] 

 

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