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就職みらい研究所とは
2024.07.23

大学生・大学院生の働きたい組織の特徴 2025年卒

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)のよりよい就職・採用の在り方を追究するための研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、大学生および大学院生の就職活動において、働きたい組織の特徴を明らかにするため、就職活動を行っている2025年3月卒業予定の大学4年生・大学院2年生を対象に調査を実施いたしました。この調査結果より一部を抜粋してご報告申し上げます。

PDF資料では、大学院生の回答や、「A」「どちらかといえばA」「B」「どちらかといえばB」の4つの選択肢の詳細についてもご覧いただけます。

 

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大学生の「働きたい組織の特徴」のまとめ

「働きたい組織の特徴」は、「経営スタイル」「貢献と報酬の関係」「成長スタイル」「ワークスタイル」「コミュニケーションスタイル」の5つの観点で、29項目をAとBのどちらの考えに近いかで聞いています。大学生が支持している働きたい組織の特徴について、PDF資料P5~6およびP7~8を参照に、特徴的なものをピックアップしてまとめました。

 

  1. 経営スタイル
  2. 貢献と報酬の関係
  3. 成長スタイル
  4. ワークスタイル
  5. コミュニケーションスタイル

 

1.経営スタイル

  • 項目2の「A:安定し、確実な事業成長を目指している」と「B:リスクをとり、チャレンジングな事業成長を目指している」では、「B(14.6%)」よりも「A(85.4%)」の支持率が高い。
  • 項目3の「A:企業固有の技術や商品、ブランド、ノウハウなどが強みとなっている」と「B:個々の人材のもつ専門性が強みとなっている」では、「B(24.6%)」よりも「A(75.4%)」 の支持率が高い。
  • 項目5の「A:経営者主導で事業運営が行われている」と「B:現場の社員主導で事業運営が行われている」では、「A(38.9%)」よりも「B(61.1%)」の支持率が高い。
  • 項目6の「A:幅広い顧客と関係を築いている」と「B:特定の顧客と深い関係を築いている」では、「B(23.4%)」よりも「A(76.6%)」の支持率が高い。

 

2.貢献と報酬の関係

  • 項目8の「A:給与は高いが、個人間で待遇に大きく差がついたり、降格になったりする可能性は大きい」と「B:給与は低いが、個人間で待遇に大きく差がついたり、降格になったりする可能性は小さい」では、「A(50.3%)」と「B(49.7%)」はほぼ同率。また、前年を見ると、「A」は4.4ポイント高くなっている。
  • 項目9の「A:評価の良し悪しによって給与が大きく変化する」と「B:評価の良し悪しによって給与があまり変化せず、安定的な収入が得られる」では、「A(37.4%)」よりも「B(62.6%)」の支持率が高い。
  • 項目10の「A:個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)はないが、給与は高い」と「B:個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)を充実させる代わりに、給与は低い」では、「A(35.7%)」よりも「B(64.3%)」の支持率が高い。また、前年を見ると、「B」は4.8ポイント低くなっている。
  • 項目12の「A:自分のキャリアステップは自分で考え、実現に取り組むことが求められる」と「B:異動や配置を通じ、会社が個人のキャリアステップを考えてくれる」では、「B(37.3%)」よりも「A(62.7%)」の支持率が高い。

 

3.成長スタイル

  • 項目14の「A:これまでの経験(学業など)を活かして成長できる」と「B:これまでの経験(学業など)とは無関係に、ゼロから学べる」では、「B(38.2%)」よりも「A(61.8%)」の支持率が高い。
  • 項目17の「A:短期で成長できるが、体力的・精神的なストレスもかかる」と「B:短期での成長はしにくいが、体力的・精神的なストレスがかからない」では、「A(30.5%)」よりも「B(69.5%)」の支持率が高い。また、「B」は前年よりも5.1ポイント低くなっている。
  • 項目18の「A:周囲に優秀な人材が多く、刺激を受けられる」と「B:周囲と比べ、自分が主役として活躍できる」では、「B(24.7%)」よりも「A(75.3%)」の支持率が高い。
  • 項目19の「A:幅広く多様な人と、人間関係を築ける」と「B:特定の信頼できる人と、深い人間関係を築ける」では、「B(32.8%)」よりも「A(67.2%)」の支持率が高い。

 

4.ワークスタイル

  • 項目20の「A:個人の裁量権は小さいが、ステータス感のある企業(組織)で働ける」と「B:あまり知られていない企業(組織)だが、主役感のある仕事ができる」では、「B(34.1%)」よりも「A(65.9%)」の支持率が高い。
  • 項目22の「A:多くの人を巻き込んで行う仕事の割合が多い」と「B:一人で完結する仕事の割合が多い」では、「B(30.5%)」より「A(69.5%)」の支持率が高い。
  • 項目26の「A:様々な仕事を、短期間で次々に経験する」と「B:特定領域の仕事を長期間、継続的に担当する」では、「A(45.8%)」よりも「B(54.2%)」の支持率が高いものの、「A」も4割台と比較的高い。
  • 項目27の「A:仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」と「B:仕事と私生活は区別なく、一体として働ける」では、「B(14.5%)」よりも「A(85.5%)」の支持率が高い。

 

5.コミュニケーションスタイル

  • 項目28の「A:ウェットな人間関係で、プライベートも仲が良い」と「B:ドライな人間関係で、プライベートでは関わりがない」では、「B(31.7%)」よりも「A(68.3%)」の支持率が高い。
  • 項目29の「A:コミュニケーションが密で、一体感を求められる」と「B:コミュニケーションは希薄で、個人の自由に任せる」では、「B(22.6%)」より「A(77.4%)」の支持率が高い。

 

調査概要

調査目的

就職活動中の大学生および大学院生の「働きたい組織(企業、団体、官庁など)の特徴」を把握する

調査対象

リクナビ2025(※)会員より、2025年3月卒業予定の大学生および大学院生
※株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2025/

調査期間

2024年4月26日~5月30日

調査方法

インターネット調査

調査内容

「働きたい組織」の特徴

回収数

大学生 1,771人 大学院生 600人
※前年比較に用いた集計対象人数(2024年卒)
大学生 2,052人 大学院生 564人

 

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