株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)の研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、2023年9月に「大学の就職・キャリア支援状況に関する調査」を実施しました。調査結果をまとめましたので、ご報告申し上げます。
調査結果サマリー
- 各大学のキャリアセンターが実施する就職ガイダンス、就職支援サービスへの2023年9月時点での参加状況を聞いたところ、 大学4年生後期を迎える2024年卒学生の参加状況は、「80%以上」が22.7%、「60~79%」が28.8%、「40~59%」が21.7%、「20~39%」が17.3%、「20%未満」が9.5%であった。
- 就職・キャリア支援で課題と感じているものとして「未内定学生の支援」が63.7%で最も高く、続いて「就職支援に対する学生の利用数・率」が60.3%であった。
就職・キャリア支援の課題を解決する上で不足しているものとしては「人手」が66.0%で最も高く、次に「学生の集客」が58.8%であった。
学生の就職ガイダンス、就職支援サービスへの参加状況に課題を感じている大学も多い様子がうかがえる。 - 集団向け支援プログラムのうち必須参加および自由参加で開催しているものついてそれぞれ聞いた結果を2024年卒学生の就職ガイダンス、就職支援サービスへの参加状況別に見ると、参加割合を「80%以上」と回答した大学の方が、「その他」を除く全てのプログラムにおいて必須参加で開催するプログラムの割合が全体よりも高い。
- 就職・キャリア支援の課題を解決できた具体的な取り組みや改善された内容について聴取したところ、「他大学と協働して開催することにより、参加者数を確保した」といったコメントや「就職ガイダンスを充実させることでインターンシップの参加率が上がった」、「キャリア支援の専門科目を立ち上げた」など、さまざまな取り組み内容が寄せられた。
調査概要
■調査目的
キャリアセンターにおける支援の現状や抱えている課題について実態を明らかにする
■調査方法
インターネット調査
■調査期間
2023年9月4日~24日
■集計対象
295校