株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、新卒採用(大学・大学院卒)に関する調査を実施しました。今回、調査結果の【外国人学生の採用状況等について】としてまとめましたので、ご報告申し上げます。
資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
サマリー
●外国人学生採用実施企業(※)に、2023年卒外国人学生採用の2022年卒と比較した状況を聞いたところ、2022年卒と同程度以上(「増えた」+「同程度採用した」)は66.5%、「減った」は18.9%、「不明・未定」は14.6%であった。
外国人学生採用の「増えたー減った」のポイントについて前年比較の推移を見ると、2022年卒採用以降は「増えた」が「減った」を上回っている。
●外国人学生の採用目的は、「組織や人材の多様性推進のため」が55.3%と最も高く、「特に区別していないが応募があり採用した」も半数を超えた。
●外国人学生の採用上の課題については、日本語能力の不十分さや社内の受け入れ体制に、4割以上が課題観を持っている。
●外国人学生に求める日本語能力について、最低限必要なのは「幅広い場面で使われる日本語を理解することができる(N1)」が半数を超え最も多かった。
2021年実施調査以降はN1レベルが最も多く、近年、外国人学生に求める日本語能力レベルが高まっている様子がうかがえる。
●外国人学生の入社後の活躍状況は、6割以上が活躍しているとの認識である。
●外国人学生を採用していない企業にその理由を聞いたところ、「社内の受け入れ体制が不十分だから」が36.1%と最も高く、「応募がなかったから」が31.0%と続く。採用している企業を含めて、社内の受け入れ体制が重要な要素となっている。
※日本の大学・大学院を卒業する外国人留学生の採用、もしくは、海外の大学・大学院を卒業する外国人学生の採用を実施した企業
内容
2023年卒状況(2022年実施調査)
1)外国人学生採用の2022年卒と比べた2023年卒採用状況 ・・・・・4
2)外国人学生の採用目的について ・・・・・・・・・・・・・・・・5
3)外国人学生の採用上の課題について ・・・・・・・・・・・・・・6
4)外国人学生に求める日本語能力について ・・・・・・・・・・・・7
5)外国人学生の入社後の活躍状況について ・・・・・・・・・・・・8
6)外国人学生を採用しない理由について ・・・・・・・・・・・・・9
時系列データ
7)外国人学生採用の採用状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・11
8)外国人学生採用の「増えたー減った」の%ポイントの前年比較 ・12
9)外国人学生採用の前年と比べた採用状況 ・・・・・・・・・・・13
10)外国人学生に求める日本語能力について ・・・・・・・・・・14
11)外国人学生の採用目的について ・・・・・・・・・・・・・・16
12)外国人学生の採用上の課題について ・・・・・・・・・・・・17
13)外国人学生の入社後の活躍状況について ・・・・・・・・・・18
14)外国人学生を採用しない理由について ・・・・・・・・・・・19
調査概要