大学生および大学院生の就職活動において、働きたい組織の特徴を明らかにするため、就職活動を行っている2020年3月卒業予定の大学4年生・大学院2年生を対象に、調査を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
【大学生・大学院生の働きたい組織の特徴(2020年卒)】
『働きたい組織の特徴』の項目において、A/Bの対立意見について、「A」「どちらかといえばA」「B」「どちらかといえばB」の4つの選択肢の中から自身の考えとして当てはまるものを、ひとつ回答する形式で聞いた。今回は、特徴的な20項目の集計結果をまとめている。
大学生・大学院生ともに仕事と私生活のバランスを最も重視(P.3、 P.4、 P.9)
- 大学生が支持している項目は、「18※)A:仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」「2)A:安定し、確実な事業成長を目指している」「20)A:コミュニケーションが密で、一体感を求められる」「8)A:入社直後の給与は低いが、長く働き続けることで後々高い給料をもらえるようになる」「13)A:周囲に優秀な人材が多く、刺激を受けられる」の順であった。
- 大学院生が支持している項目は、「18)A:仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」 「13)A:周囲に優秀な人材が多く、刺激を受けられる」 「2)A:安定し、確実な事業成長を目指している」「11)A:どこの会社に行ってもある程度通用するような汎用的な能力が身につく」「1)A:歴史や伝統がある企業である」の順であった。
※:P.3以降の各表左位置の項目No.を表す
大学生は職場でのコミュニケ―ションを重視。女性は個人の生活をサポートする制度を、男性は後々高い給与をもらえるようになることを重視(P.3、P.5-8)
- 大学生において大学院生に比べて支持を集めている項目は、「2)A:安定し、確実な事業成長を目指している」、「20)A:コミュニケーションが密で、一体感を求められる」の順であった。安定した事業成長を重視するのは大学院生と同様であるが、大学生はより職場でのコミュニケーションを重視している。
- 続いて大学院生に比べ支持を集めている項目は、「7)B:個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)を充実させる代わりに、給与は低い」であり、よりその傾向が強いのは女性であった。男性では、「8)A:入社直後の給与は低いが、長く働き続けることで後々高い給与をもらえるようになる」の支持の高さが目立った。大学生は、女性は個人の生活をサポートする制度を、男性は後々高い給与をもらえるようになることを重視している。
大学院生は、男性・女性ともに周囲の優秀な人材からの刺激や汎用的な能力が身につくことを重視(P.3、P.9-12)
- 大学院生において大学生に比べて支持を集めている項目は、「18)A:仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」 「13)A:周囲に優秀な人材が多く、刺激を受けられる」 「11)A:どこの会社に行ってもある程度通用するような汎用的な能力が身につく」の順であった。仕事と私生活のバランスを最も重視するのは大学生と同様であるが、大学院生はより周囲の優秀な人材からの刺激や汎用的な能力が身につくことを重視している。
【調査概要】
調査目的
就職活動中の大学生および大学院生の「働きたい組織(企業、団体、官庁など)の特徴」を
把握する
調査対象
リクナビ2020(※)会員より、2020年3月卒業予定の大学生および大学院生
※:株式会社リクルートキャリアが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2020/
調査期間
2019年5月9日~ 6月1日
調査方法
インターネット調査
調査内容
「働きたい組織」の特徴
回収数
大学生 4,885人 大学院生 1,421人 計 6,306人
集計対象
大学生 4,880人
(男性・文系:1,622人 男性・理系:1,205人 女性・文系:1,338人 女性・理系:715人)
大学院生 1,417人
(男性・理系:1,033人 女性・理系:310人 文系:74人)
●文系:法学、商学、経営学・経済学、人文学、社会学、その他文系
●理系:機械、電気・電子、情報、建築・土木学、応用化学、生物・農水産学、医学・歯学、
薬学、その他理系
【トピック版について】
2020年卒学生の『働きたい組織の特徴』トピックについては、後日改めて報告させていただきます。