就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
掲載データ
就職内定率/就職内定率の推移(2013年卒~2026年卒)/内定取得先企業の業種・従業員規模/1月末までの各活動実施状況/1月中の各活動実施量・実施率と、2月中の各活動予定/進路確定率/就職内定辞退率/内定取得企業数・内定保有企業数・内定辞退企業数/就職活動実施率(全体・内定未取得者・内定取得者)/企業の面接選考への参加状況(2026年卒2月1日時点)/就職活動におけるAIの活用経験(2026年卒2月1日時点)
(参考)大学院生の就職内定率・就職活動実施率
【2025年2月1日時点の就職活動状況】
学生が十分な準備の時間を確保できないまま選考を受けている様子もうかがえる
2月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率※1は、39.3%(+15.4ポイント)※2で、現在の就職活動スケジュールとなった2017年卒以降、前年に引き続き過去最高となりました。内定率を文理別で見ると、「文系」37.1%(+12.5ポイント)、「理系」44.3%(+21.8ポイント)と、理系の方がやや高い結果となっています。地域別では、「関東」44.6%(+19.7ポイント)、「中部」40.9%(+12.9ポイント)、「近畿」29.8%(+4.7ポイント)、「その他地域」38.8%(+21.0ポイント)でした。
学生に面接選考への参加状況を聞くと、全体では「最終選考を受けたことがある」の割合が48.1%、「最終選考は受けたことがないが、面接選考は受けたことがある」の割合が27.9%と、約8割の学生が選考を経験していることが分かりました。学生からは、「早期化していることで、早くに進路が決まり安心できるのでうれしい」といった声もある一方で、「早期化が進み過ぎていて、大学生の本分である勉強をおろそかにせざるを得ない場面が多々あると感じている」、「準備不足であり、選考までに間に合うか非常に不安である」、「採用活動の解禁といわれている時期と実際の採用活動のスケジュールにギャップを感じている」といった、採用活動の早期化に対して困惑する声も多く聞かれました。
現行の政府が定める就職・採用活動の日程と実態の乖離が大きい状況ですが、周囲の状況に左右されることなく、納得感のある企業選びを進めていただければと思います。
※1 内々定を含む ※2 ( )内数値は前年同月差
【調査概要】
調査目的 | 大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する |
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調査方法 | インターネット調査 |
集計方法 | 大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体を基に、実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、ウェイトバック集計を行っている |
調査対象 | 2026年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2026』(※)にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4,729人 (内訳:大学生3,809人/大学院生920人) |
調査期間 | 2025年2月1日~2月7日 |
集計対象 | 大学生 929人/大学院生 347人 ※リクナビ:株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイト https://job.rikunabi.com/2026/ |