【概要】
分類
メンタルヘルス
タイトル
職場におけるソーシャルサポートが若手の離職意思に与える影響
-イベント型ストレッサーの種類による比較-
発表年
2015
発表者
仁田光彦
豊田麻実
飯塚彩
出典
経営行動科学学会 第18回年次大会
概要
若手社員の早期離職は社会問題の1つであり、企業側にとっても大きなリスクです。離職につながる要因は、これまで様々考えられてきていますが、現場の人事や上司にとっては、早期離職に対して具体的にどう対応するのかが重要な関心事です。
本研究では、20歳代で入社3年未満の若手社員を対象として、本人のストレス状況やモチベーション(満足感)、周囲のサポートが離職意図に与える影響について、共分散構造分析によりモデル化しました。さらに、構造化したモデルを元に直近の仕事の失敗や対人トラブル(社内トラブル・顧客トラブル)といった具体的な経験の有無が、周囲のサポートと離職意図の関係にどのような影響を与えるのかを多母集団同時分析によって確認しました。
その結果、仕事の失敗や対人トラブル経験がない場合に比べ、仕事の失敗経験がある場合は、同僚サポートがストレス状況を緩和し離職意図の低減に寄与することが確認されました。また、対人トラブル経験がある場合は、上司サポートのみがモチベーション(満足度)を介して離職意図を緩和することが確認されました。
※論文・研究発表の資料(PDF)内の、発表者の所属組織名は発表当時のものとなっております。