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就職みらい研究所とは
2023.02.21

『就職白書2023』 2023年卒の就職・採用活動の振り返りと、2024年卒の採用見通しを調査

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、『就職白書2023』として学生の就職活動および企業の2023年卒採用活動の実態、また、2024年卒以降の採用見通しについてまとめており、一部を抜粋してご報告申し上げます。

※PDF資料のP2には所長の解説コメントも掲載しています
※今回紹介していない就職・採用活動に関する聴取項目を掲載した『就職白書2023』データ集は2月末、学生や企業へのインタビュー等も加えて解説した『就職白書2023』冊子版(2種類)は4月以降に掲載予定です

 
『就職白書2023』におきまして、一部誤りがございました。ここに訂正し、心よりお詫び申し上げます。
訂正箇所につきまして、以下のとおりご報告いたします。

P10に掲載している下記2つの図の基数の表記について
■ 企業の入社予定者全体への満足度
■採用活動全体への満足度

誤:(2023年卒採用実施企業/単一回答)
正:(該当卒年の採用実施企業/単一回答)

修正版の資料は2023年3月31日17時に更新させていただいております。

 

 「就職白書2023」[1MB] 

 

サマリ―

【学生(2023年卒振り返り)調査トピックス】

  • 進路確定状況は例年並み。入社予定企業等への就職活動開始当初の志望度は、「第一志望群」61.5%で2022年卒に比べ5.7ポイント増加した。(P3)
  • 就職活動プロセスの実施状況は、2022年卒に比べ「合同説明会・セミナー(Web)」 「個別企業・各種団体等の説明会・セミナー(対面)」等が増加した。(P4)
  • インターンシップ・1day仕事体験の参加率は75.0%、平均参加社数は7.82社で、いずれも2012年卒の調査開始以来、最高値だった。(P4)
  • 入社予定企業等からの内定取得時期は6月が18.3%で最も高く(P5)、実質就職活動期間の平均は8.36カ月だった。(P6)

 

【企業(2023年卒振り返り)調査トピックス】

  • 採用充足状況は、「採用予定数を充足できた」企業が40.4%で、2022年卒の52.2%から11.8ポイント減少。企業規模別で見ると「5000人以上」で19.6ポイント減少、「1000~4999人」で12.8ポイント減少、「300~999人」で14.6ポイント減少、「300人未満」で6.6ポイント減少した。(P9)
  • 入社予定者全体への満足度は、「非常に満足」「どちらかというと満足」計が53.2%で、2022年卒の63.7%から10ポイント以上減少した。 (P10)
  • 採用予定人数を100とした場合の、内定出し人数の平均は179.1で、2022年卒の171.2から増加した。内定辞退人数は83.3で、2022年卒の75.7から増加した。(P11)
  • 面接(Web)の実施割合は72.6%で、2022年卒に比べ5.9ポイント減少。特に従業員規模「300人未満」の企業で7.9ポイント減少した。 (P12)

 

【企業(2024年卒以降の見通し)調査トピックス】

  • 2024年卒の採用予定数は平均29.5人と、 2023年卒実績26.9人から2.5人増加。2023年卒と比較した2024年卒の採用基準は「厳しくなる」が8.8%。2022年卒と比較した2023年卒の採用基準は「厳しくした」が 8.7%だった。(P13)
  • 2024年卒採用プロセスで「2月までに開始」する割合は、面接(Web)が36.6%、内々定・内定出しが19.7% 。(P14)
  • 2025年卒以降のジョブ型採用の検討状況は、「5000人以上」企業群で導入する予定/導入を検討している計が28.4%。(P17)
  • インターンシップ・1day仕事体験の実施状況(予定含む)は、 2023年卒向けが70.2%だった。2025年卒向けのキャリア形成支援プログラムの実施予定は、「1日以下」が47.8%、「2日以上」が30.2%だった。「2日以上」を実施予定の企業に「5日以上の実施で内容の半分以上が就業体験のプログラム」の実施予定を聞き「2日以上」の実施予定について回答した企業全体で割り戻すと、「5日以上の実施で内容の半分以上が就業体験のプログラムを実施予定」と回答した企業は全体の19.7%だった。(P18)
  • インターンシップ等も含むキャリア形成支援プログラムの実施期間別の実施時期(予定含む)は、2023年卒向け、2024年卒向け、2025年卒向けそれぞれで、「1日以下」は、卒業年次前年の8月が5割弱、卒業年次前年の12月~2月の実施が約4~5割とほかの時期に比べ高かった。「2日以上」は、全ての卒年で卒業年次前年の 8月が5割を超え突出している。(P19)

 

 

掲載データ

■2023年卒の振り返り <学生>
就職活動を行った学生の進路の確定状況 [11月時点]/入社予定企業等への就職活動開始当初の志望度/入社予定企業等に就職することへの納得度/就職活動プロセスごとの実施状況/就職活動の開始時期/就職活動開始時期別 入社予定企業等からの内定取得時期/実質就職活動期間の平均/実質就職活動期間の分布/インターンシップ・1day仕事体験の参加状況/インターンシップ・1day仕事体験の参加期間/インターンシップ・1day仕事体験参加による学業や就職活動への意識変化/卒業後の進路を考え始めた時期別、就職活動を開始した時期の働く意欲

■2023年卒の振り返り <企業>
新卒採用の採用数の計画に対する充足状況 [12月時点]/企業の入社予定者全体への満足度/採用活動全体への満足度/「採用予定数を100」とした場合のプレエントリー受付人数、内定出し人数、内定辞退人数、内定人数の割合/2023年卒 採用プロセスの実施率/従業員規模別・地域別 面接(Web)の実施率/2023年卒と比較した2024年卒採用予定数/2023年卒と比較した2024年卒採用基準の見立て/(参考)2022年卒と2023年卒の採用基準の比較(実績)

■2024年卒の採用計画 <企業>
内々定・内定出し開始時期(未定除く)/面接(対面)開始時期(未定除く)/面接(Web)開始時期(未定除く)/2023年卒採用と比較した2024年卒採用の見通し [応募人数]・[内定辞退人数]/2024年卒の採用方法・形態(予定)/2023年卒の職務限定型(ジョブ型)採用における、入社後の職務変更の有無/2025年卒以降の新卒採用での職務限定型(ジョブ型)採用の検討状況

■2024年卒以降のキャリア形成支援プログラムの実施状況 <企業>
2022年卒、2023年卒向けインターンシップ・1day仕事体験の実施状況/2024年卒向けインターンシップ・1day仕事体験の実施状況(予定含む)/2025年卒向けキャリア形成支援プログラムの実施予定/2025年卒向けキャリア形成支援プログラムのうち「5日以上かつ内容の半分以上が就業体験」の実施予定/「1日以下」のキャリア形成支援プログラムの実施時期/「2日以上」のキャリア形成支援プログラムの実施時期

 

調査データ引用に関するお願い
【出典:リクルート 就職みらい研究所『就職白書2023』】と明記していただければ、基本的にご利用いただけます。
ご利用に際しては必ず事前にお問い合わせフォームよりご一報お願いいたします。

 

【調査概要】

<学生調査>

■大学生・大学院生の就職活動振り返り調査
 調査目的:就職に関する学生の活動実態を把握する
 調査方法:インターネット調査
 調査協力:株式会社インテージ(2023年卒)、株式会社クロス・マーケティング(2021~2022年卒)
 調査対象:調査協力会社のモニターにスクリーニング調査を行い、
      民間企業等を対象に就職活動を行った全国の大学4年生・大学院2年生
 調査期間:2023年卒-2022年11月21日~2022年12月5日
      2022年卒-2021年11月24日~2021年12月1日
      2021年卒-2020年11月20日~2020年12月15日
 集計対象:2023年卒-1618人、2022年卒-2868人、2021年卒-2111人

<企業調査>
■大学生・大学院生の採用活動振り返り調査
 調査目的:新卒採用に関する企業の活動実態を把握する
 調査方法:郵送調査・インターネット調査を併用
 調査対象:全国の新卒採用を実施している従業員規模5人以上の企業
      2023年卒-4851社、2022年卒-4787社、2021年卒-4577社
 調査期間:2023年卒-2022年12月2日~2023年1月11日
      2022年卒-2021年12月4日~2022年1月12日
      2021年卒-2020年12月4日~2021年1月13日
 回収社数:2023年卒-1569社(回収率32.3%)
      2022年卒-1588社(回収率33.2%)
      2021年卒-1398社(回収率30.5%)

 

≪集計方法について≫
・大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体の構成比が実際の母集団に近づくよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、ウェイトバック集計を行った。大学生と大学院生を合わせた学生全体については、大学生と大学院生の構成比に関して、同様のウェイトバック集計を行ったため、大学生と大学院生の合計値が、学生全体の値と一致しない場合がある。
≪調査結果を見る際の注意点≫
・%を表示する際に小数点第2位で四捨五入しているため、%の合計値や差の数値と計算値が一致しない場合がある。
・図表の一部で、今回調査と過去調査のポイント差をカッコ内に記載した。
 例:83.6(-3.2)の場合、3.2ポイント減少
・データは無回答サンプルを除いて集計している。
・サンプル数50未満の集計値は参考値として取り扱う。
・企業は従業員規模の無回答企業があるため、従業員規模別の計と全体は一致しない。
・無回答項目はグラフ・数表内で「-」と表記。
・2022年卒業や2023年卒業を「2022年卒」「2023年卒」と表記。
・キャリア形成支援プログラムとは、インターンシップをはじめ、オープンカンパニー、キャリア教育を含むキャリア形成支援に係る取り組みの総称を指す。

 

 

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