株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、2020年入学の大学1年生に対して調査を実施しました。今回、調査結果の一部をまとめましたので、ご報告申し上げます。
資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
サマリー
2020年大学入学者について、高校の卒業式があったのは9割以上であったが、大学の入学式は、7割以上が中止であった。大学の授業の「Web・オンライン」と「直接対面」とでは、「どちらでも構わない」が15.7%であるものの、「Web・オンライン」の方が「直接対面」よりもよいと思っている学生が上回っている。大学生活の満足度では、「満足・計」35.5%、「どちらともいえない」29.8%、「不満・計」34.7%と分散が見られる。その理由として、満足と思っている学生は、制限された授業の中でも勉学に励めたり、また友人もできたりしているなどが見られる。一方、不満と思っている学生は、対面授業が少なかったことで友人もできにくく、入学前に思い描いていた大学生活との違いで戸惑っている様子もうかがえる。
大学卒業後の進路を考えるときの気持ちについては、約2人に1人が「不安」と思っている。
将来のイメージでは、社会人になるころの社会の明るさについて、「どちらともいえない」が39.1%ではあるものの、「明るくない・計」37.2%で、「明るい・計」23.7%を上回っている。また、自分自身の将来については、「明るい」というよりも、「明るくない」や「どちらともいえない」と思っており、その理由として、自分自身のやりたいことがまだないや自信のなさ、コロナ禍による新卒採用への影響の懸念などが見受けられる。
内容
1)高校の卒業式実施状況、大学の入学式実施状況について・・・3
2)大学入学時から今までの大学生活で得たものや身についたと思うものについて・・・4
3)大学入学以降、活動やコミュニケーションの力の入れ具合について・・・5
4)大学の授業等における、Web・オンラインと直接対面について・・・6
5)大学の授業における、Web・オンラインや直接対面がよいと思う理由について・・・7
6)大学入学時から今までの大学生活への満足度および理由について・・・8
7)大学卒業後の進路を考えるときの気持ちと理由について・・・9
8)将来のイメージ_社会人になるころの社会の明るさと理由について・・・10
9)将来のイメージ_自分自身の将来の明るさと理由について・・・11
調査概要
調査目的
大学1年生の大学生活や価値観、将来イメージ等を明らかにする
調査方法
インターネット調査
調査対象
全国の2020年大学入学の大学1年生
調査期間
2021年3月18日~24日
回答者数
1074人