株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)のより良い就職・採用の在り方を追究するための研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、「2025年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査」を実施しました。2023年9月時点の調査結果をまとめましたので、ご報告申し上げます。
掲載データ
キャリア形成支援に係る取り組みの4類型・インターンシップ(タイプ3)の認知/タイプ3の基準を満たしたインターンシップへの参加希望/タイプ3の基準を満たしたインターンシップへの参加状況/参加したインターンシップ(タイプ3)のプログラム内容/インターンシップ(タイプ3)に参加して良かったこと
参考:キャリア形成支援に係る取り組みの4類型・タイプ3の認知、タイプ3の参加希望(大学院生)/タイプ3の基準を満たしたインターンシップへの参加状況(大学院生)
タイプ3のインターンシップ参加学生からは、
職場でのリアルな情報から適性を知ることができたとの声
今回の調査では2025年卒学生のインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムの参加状況について調査しました。2022年6月に政府による「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(3省合意)が改正され、インターンシップをはじめとしたキャリア形成支援に係る取り組みが4つに類型化されました。4つに類型化されたことを知っているかどうか学生に尋ねたところ、「知っている」と回答した割合は43.7%でした。
また、2025年卒学生の就職活動から、一定の基準を満たすインターンシップ(タイプ3)で得た学生の情報を、企業が広報活動や採用選考活動に使用できるようになったことについては、44.3%の学生が「知っている」と回答しました。5日以上のインターンシップ等のキャリア形成支援プログラムに参加した経験のある学生に、インターンシップ(タイプ3)への参加状況を聞くと、38.2%が参加経験がありました。一方、42.5%が「分からない」と回答しました。参加したインターンシップ(タイプ3)の内容では、商品販売や開発設計など、具体的な実務に関するコメントが目立ちました。
また、参加して良かった点としては、大学の研究やアルバイトとの違いへの気付きや、実際の会社の雰囲気や仕事内容など職場のリアルな情報を得ることで、適性を知ることができたという声が寄せられました。タイプ3のインターンシップは、実際に企業で働くイメージをよりリアルに感じられる機会となります。まだ学生全体への周知が十分に進んでいるとは言えない様子ですが、今後さらに認知度が上がり、より良い進路選択に資する機会になることを期待します。
※タイプ3は「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」のこと。詳細はP.3参照
【調査概要】
調査目的 | 2025年卒学生のインターンシップ・就職活動準備の現状を把握する |
---|---|
調査方法 | インターネット調査 |
調査対象 | 『リクナビ2025』(※)会員より、2025年3月卒業予定の大学生および大学院生 |
調査期間 | 2023年9月20日~25日 |
回答者数 | 大学生 831人 大学院生 305人 |
集計方法 | 大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体を基に、実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、ウェイトバック集計を行っている ※リクナビ:株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイトhttps://job.rikunabi.com/2025/ |