株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)のより良い就職・採用の在り方を追究するための研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、「2024年卒 インターンシップ・就職活動準備に関する調査」を実施しました。2022年9月時点の調査結果をまとめましたので、ご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
2日以上のプログラムや、
業務の一部を経験できるプログラムの満足度が高い
今回の調査では、2024年卒学生の「インターンシップの参加状況や満足度」について調査し、参加したプログラムの期間別に分析を行いました。活動経験者のプログラム期間別の参加状況を見ると、「1日以下」に約9割の学生が参加し、平均参加件数5.15件である一方、「5日以上」は13.7%、平均1.16件の参加にとどまりました。参加件数全体におけるプログラム期間の割合は、「1日以下」が85.9%と大半を占めます。
また、満足度については、どのプログラム内容も2日以上の方が高く、かつ期間にかかわらず、業務の一部を経験できるプログラムの満足度が高くなっています。それぞれのプログラムについて参加して良かった点を期間別に見ると、業種や仕事内容を具体的に知ることができたは、どの期間も6割を超えていますが、雰囲気や事業内容を知ることができた、スキルを見極めることができたは「5日以上」のプログラムがより高い割合となりました。
一方で、多くの学生が「1日以下」のプログラムに参加している状況を踏まえ、「1日以下」のプログラムのみに参加した学生に、2日以上のプログラムに参加しなかった(できなかった)理由を聴取したところ、「予定が合わなかった」「希望業界・職種・企業で2日以上のプログラムがなかった」「2日以上のプログラムの選考に通過しなかった」という声が多く聞かれました。
比較的長い期間や業務経験の機会があるインターンシップは、企業にとって実施のハードルが高いプログラムだと思いますが、学生にとって自分の能力を見極めることにつながる機会となります。学生が参加できるプログラムの選択肢が増えるよう、より長期のインターンシップの参加機会を増やしていただくなど、企業の皆さまに検討をお願いしたいです。
【調査概要】
調査目的
2024年卒学生のインターンシップ・就職活動準備の現状を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体を基に、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
『リクナビ2024』(※)会員より、2024年3月卒業予定の大学生および大学院生
※リクナビ:株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2024/
調査期間
2022年9月20日~9月26日
集計対象
大学生 1,213人/大学院生 377人