就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
「1日以下」のプログラムの開催が多く、
就業体験の機会が少ない様子がうかがえる
今回は2023年卒学生の、インターンシップ・1day仕事体験の期間別参加状況と、就業体験の有無などについて分析しました。まず、インターンシップ・1day仕事体験への参加経験がある学生は83.2%、経験者の平均参加回数は9.93回。学生が参加したインターンシップ・1day仕事体験の件数全体のうち、「1日以下」が占める割合が全体の87.0%でした。
また、参加したプログラム期間別に就業体験(企業の実務を体験すること)が含まれていた割合を見ると「1日以下」は25.4%で、期間が長くなるほど就業体験が含まれる割合が高まります。企業側の実施期間の多くが「1日以下」である※ことから、学生の参加希望の有無にかかわらず、就業体験を得られる機会が少ない様子がうかがえます。
インターンシップ・1day仕事体験への参加は、やりたい仕事やキャリアを考えるきっかけになります。業界や仕事内容への理解は1日のプログラムでもある程度得られると思いますが、自分の能力を見極めることにつながる長い期間のインターンシップや就業体験の機会の増加が、企業と学生のより良いマッチングの実現に寄与すると考えます。
※『就職白書2022』
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体を基に、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2023年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2023』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生7,634人
(内訳:大学生6,259人/大学院生1,375人)
※リクナビ:株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2023/
調査期間
2022年5月16日~5月18日
集計対象
大学生 1,033人/大学院生 338人