株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤 学)のよりよい就職・採用の在り方を追究するための研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、大学生・大学院生を対象に調査を実施しております。本リリースでは、「就職プロセス調査(2020年卒)内定状況(2019年12月1日時点)」にて聴取した「就職活動中の学生と保護者とのかかわり」についてレポートいたします。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
保護者は自分世代の経験や考え方で判断せず、学生個人の意見を尊重したサポートを
先日発表した「保護者が知っておきたい就職活動に関するデータ10」(本リリースP8~)とあわせて、今回は就職活動中の学生と保護者とのかかわりについてレポートします。「保護者とのかかわりの中でうれしかったこと、助かったと思ったこと」については「物質的援助をしてくれた」(45.9%)が最多となりました。また、うれしかったこと、助かったと思ったことの中で「最もうれしかったこと、助かったと思ったこと」を聞くと、「励まし、癒し、心の支えになってくれた」(16.8%)が最多となり、学生は物心両面の支援を望んでいる様子が分かります。
「保護者とのかかわりの中でつらかったこと、やめてほしいと思ったこと」については、「特になし」が6割を超え、「志望業種について意見された」(13.5%)が続きました。志望業種について意見された学生に対して、保護者から勧められた業種を聞くと、「具体的に勧められた業種はない」(23.2%)が最多となり、自由回答では「親とは希望進路も時代も違うのに、自分の物差しで比較された」「特定の業界に対する偏見が多かった」などの声がありました。
保護者世代と現在の学生では働く環境が大きく変わっていることも踏まえ、保護者の皆さんは自分たちの経験のみで判断せずに、学生個人の意見を尊重し支援することが望ましいでしょう。新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅で過ごす時間が長い状況ですが、学生から就職活動の話が出た際は参考にしてみてください。
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体をもとに、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2020年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2020』(※)にて募集した調査モニターに登録した学生6,371人(内訳:大学生5,247人/大学院生1,124人)
※リクナビ:株式会社リクルートキャリアが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2021/
調査期間
2019年12月1日~12月9日
集計対象
大学生 1,290人/大学院生 445人