株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林 大三)のよりよい就職・採用の在り方を追究するための研究機関・就職みらい研究所(所長:増本 全)は、大学生・大学院生を対象に調査を実施しております。本リリースでは、「就職プロセス調査(2020年卒)【確報版】2019年6月1日時点 内定状況」をうけ、文系学生に比べ高い就職内定率となっている理系学生について、学科系統ごとに就職活動の動向を分析したものをご報告します。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
最初の内定取得ピークは「建築・土木系」「機械・電子・電気系」「情報工学系」の順に早い
今回、2020年卒6月1日時点での理系学生の動向を「生物・農学・水産系」「機械・電子・電気系」「情報工学系」「建築・土木系」等の学科系統別に分類し、調査結果を分析しました。
本分析は2020年卒が初実施とります。本分析では「最初の内定取得時期」が学科系統別に異なることがわかりました。「建築・土木系」「情報工学系」「機械・電子・電気系」の学生は就職活動の比較的早い段階で最初の内定を取得。「生物・農学・水産系」の学生は5月がピークとなっています。学科系統によって応募する業種が異なり、業種によって異なる採用スケジュールの影響を受けているものと考えられます。
〇調査内容サマリー
・「最初の内定取得時期」のピークは、それぞれ「建築・土木系」が3月(41.6%)、 「機械・電子・電気系」が4月(46.8%)、 「情報工学系」が4月(44.0%)、「生物・農学・水産系」が5月(40.3%)であった。
・「内定取得先企業の業種」について、「情報工学系」の86.5%が「情報・サービス業」、「機械・電子・電気系」の69.6%が「製造業」から内定を取得する一方、「生物・農学・水産系」の46.0%が「情報・サービス業」から内定を取得するなど学科系統によって主な内定取得の業種が異なることがわかった。
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体をもとに、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2020年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2020』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生6,397人(内訳:大学生5,269人/大学院生1,128人)
※:株式会社リクルートキャリアが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2020/
調査期間
2019年6月3日~6月8日
集計対象
大学生 1,662人/大学院生 511人