就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
【2022年6月12日時点の就職活動状況】
内定獲得後、進路確定に悩む様子も。
納得感ある選択に向け、企業の丁寧なコミュニケーションを期待
6月12日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率※1は、76.5%(+2.4ポイント)※2と6月1日時点に比べ前年同月差は小さくなりましたが、高い水準で推移しています。文理別で見ると、文系が73.7%、理系が83.3%と理系が引き続き高く、6月1日時点と比較すると、文系は+4.8ポイントである一方、理系は+0.8ポイントで、傾向が異なることが分かります。
各プロセスの活動実施率について、6月13日~30日の予定を見ると、就職活動実施予定の学生のうち47.0%が「エントリーシートなどの書類提出」を見込んでおり、選考に向けて準備を進めようとしている様子がうかがえます。進路確定率は58.4%(+2.2ポイント)と高い水準ですが、内定取得者のうち2社以上内定を保有している学生の割合は19.3%で、複数の内定を保有した状態で検討を続けている状況がうかがえます。
学生からのコメントの中には「内定をもらった中からどう選べばいいか分からない」「内定をもらうことができたが、第一志望ではないため本当にその就職先でいいのか悩んでいる」など、進路確定に悩む様子も見られます。企業には、進路決定に迷い不安な気持ちを抱いている学生に対して、納得感を持って進路を決められるよう、働き方等についての積極的な情報開示や学生が相談しやすい丁寧なコミュニケーションをお願いしたいです。
※1 内々定を含む ※2 ( )内数値は前年同月差
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体を基に、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2023年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2023』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生7,632人
(内訳:大学生6,258人/大学院生1,374人)
※リクナビ:株式会社リクルートが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2023/
調査期間
2022年6月12日~6月17日
集計対象
大学生 1,358人/大学院生 443人