就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
【2020年9月1日時点の就職活動状況】
これからの内定取得には、選考プロセスに進むための行動がカギ
9月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率※1は85.0%(-8.7ポイント)※2 と20年卒と比べ低くなりました。引き続き昨年と比べて低い状況ではあります。しかし、内定率の増加は続いており、前月差は+3.8ポイントです。今後も緩やかに増加していくでしょう。
前年と比べて内定率が低い理由は、新型コロナウイルス感染症の影響により就職・採用活動の時期が遅れたことがあげられます。それに加え、業界や企業によっては採用縮小や中止が発生し、学生が志望を急きょ変更せざるを得なかったことも原因の一つでしょう。一方、現在の内定取得者と内定未取得者を比較すると、志望進路先と各活動の実施率に差が生じています。まず、志望進路を見ると、内定未取得者は公務員志望の割合が高く、例年8月以降は内定未取得者には公務員志望の割合が高いものの、今年は公務員・教員試験の延期で学生の進路決定が遅くなっています。また、各活動の実施率を見ると、内定未取得者は内定取得者と比べ全体的に活動実施率が低いことが分かります。
8月に内定を取得した学生はエントリー・面接など選考活動の実施率が内定未取得者と比べ高いです。内定取得に向けては応募や選考のプロセスに進んでいくことが重要です。例えば、選考に進むためにサポートが充実しているキャリアセンターや人材紹介サービスを活用したり、書類選考がない企業や、その場で選考が受けられる企業説明会等に参加してみるのもよいでしょう。
※1 内々定を含む ※2 ( )内数値は前年同月差
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体をもとに、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2021年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2021』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4,193人
(内訳:大学生3,323人/大学院生870人)
※リクナビ:株式会社リクルートキャリアが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2021/
調査期間
2020年9月1日~9月7日
集計対象
大学生 1,002人/大学院生 404人