就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
【2020年7月1日時点の就職活動状況】
内定率は前年と比べて約1ヶ月遅れで推移。対面面接実施率が前月比+18.6ポイント
7月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率※1 は73.2%(-11.9ポイント)※2 と20年卒と比べ低くなりました。しかし、学生が6月中に行った活動の実施率を見ると、「面接など対面での選考を受けた」が40.0%と5月中と比べて+18.6ポイントと大きく増えました。緊急事態宣言解除の影響により対面での面接が徐々に増え始め、内定出しにつながっていることがうかがえます。
内定率は前年と比べて約1ヶ月遅れで推移しており、今後も少しずつ増加していくと考えられます。例年、内定率が上がっていくとともに内定辞退率も上がってきています。7月1日時点での内定辞退率は46.5%といまだ半数を超えてはいませんが、前年のトレンドを鑑みると、7月から8月にかけて増加していくことが考えられます。
今年は、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の影響により、オンラインを中心とした選考をしていた企業もあり、まだ内定者と直接会えていないという声も聞かれます。『就職白書2020』の結果では、就職先企業に納得している学生と納得していない学生では、「自分に合っているかを検討するのに有効な情報が得られた」「自分が本当にやりたいことをじっくり考えさせてくれた」において違いが見られました。相互理解を深めながら納得して進路を決めてもらうためにも、今後、内定者へのフォローが例年以上に重要になると考えられます。
※1 内々定を含む。 ※2 ( )内数値は前年同月差。
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体をもとに、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2021年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2021』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4,196人
(内訳:大学生3,325人/大学院生871人)
※リクナビ:株式会社リクルートキャリアが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2021/
調査期間
2020年7月1日~7月2日
集計対象
大学生 752人/大学院生 301人