就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
【2020年6月1日時点の就職活動状況】
前年と比べ内定率が低いが、対面での選考を控え、最終選考まで進まなかった影響も
6月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は56.9%(-13.4ポイント)※1 と20年卒と比べ低くなりました。学生が5月中に行った活動の実施率を見ると、「面接など対面での選考を受けた」が21.4%(-50.1ポイント)、「Web上での面接を受けた」が52.5%(+47.8ポイント)で、Web面接は進んでいるものの対面での選考が実施できていない様子がうかがえます。
参考データではありますが、内定取得先企業の従業員規模では300人未満企業の内定取得が前年と比べて低くなっています。文理別に内定率を見ると文系が48.8%(-19.0ポイント)、理系が74.9%(-1.2ポイント)となり、5/15時点に続き理系学生の内定取得が進んでいます。しかし、文系の5/1時点と5/15時点の内定率を比較すると+1.7ポイントだったものが、5/15時点と6/1時点では+7.4ポイントとなり、文系学生も動き出していると言えるでしょう。
さて、内定率が2ヶ月連続で前年同月と比べ低くなったことで、心配になる学生もいると思います。しかし、現行の採用スケジュールとなり、大卒求人倍率が1.74※2 であった17年卒(同時期51.3%) と比べると、依然内定率は高い状態。採用選考のスケジュールを後ろ倒しにしている企業は6月以降に内定出しをすると見られ、引き続き7月以降の動きに注意が必要です。
※1 ( )内数値は前年同月差
※2 リクルートワークス研究所 大卒求人倍率調査
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体をもとに、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2021年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2021』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4,198人
(内訳:大学生3,325人/大学院生873人)
※リクナビ:株式会社リクルートキャリアが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2021/
調査期間
2020年6月1日~6月2日
集計対象
大学生 752人/大学院生 302人