就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
【2019年9月1日時点の就職活動状況】
就職内定率は上昇するも、就職内定辞退率は低下。背景には活動量減少が。
9月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は93.7%(+2.1ポイント)※1 と引き続き高い水準となっています。一方、進路確定率は85.6%で前年同月と同水準。就職内定辞退率は、61.6%(-3.7ポイント)と前年同月と比べ下がっています。
これには学生の活動量が関係していると考えられます。大学生の内定取得社数の内訳をみると、2社以上の内々定を獲得した学生は61.9%で前年同月と比べ4.7ポイント低下。企業の視点からみると、採用意欲は旺盛なものの採用できない状況の中、採用基準を柔軟に見直す動きが増えています。
結果として、学生の志望度の高い企業から内定を取得しやすくなったことが、複数内定を取得する割合の低下や、就職内定辞退率の低下に影響していると考えられます。学生の採用選考に対する活動量が減少する中 ※2、企業は今まで以上に学生と出合うことが難しくなり、採用難易度が高まっています。出合えた学生と企業、双方がより密にコミュニケーションをとっていくことが求められています。
※1 ( )内数値は前年同月差
※2 「『就職白書2019』-データ集-」P17より
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体をもとに、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2020年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2020』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生6,381人(内訳:大学生5,257人/大学院生1,124人)
※リクナビ:株式会社リクルートキャリアが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2020/
調査期間
2019年9月1日~9月2日
集計対象
大学生 大学生 830人/大学院生 242人