就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
【2019年3月1日時点の就職活動状況】
3月以前の学生接点増加に伴い、企業はES・適性検査などの初期選考に時間を要す
3月1日時点では2019年卒の学生よりも2020年卒の学生の方が、就職内定率が低く8.7%(-1.1ポイント)。また、これから内定を取得する見通しに関しても、 2020年卒の学生の方が低くなっています。 ※ ( )内は前年同月差。
この結果から前年同時期と比べ、まだ最終面接などの意思決定の場に直面していないという状況がうかがえます。2月中の学生の活動を見ると「個別企業の説明会・セミナーのうち、Web上で開催されるものに参加した(+14.2ポイント)」 「エントリーシートなどの書類を提出した(+6.9ポイント)」 「適性検査や筆記試験を受けた(+2.4ポイント) 」が前年より増加。この結果から企業は、自社理解を深めてもらうなど選考前の相互理解に注力し、3月から面接に集中させていると考えられます。
【サマリー】
Ⅰ. 就職内定率
大学生の就職内定率は8.7%で、2019年卒の同月と比べ-1.1ポイント。 ※大学院生除く
Ⅱ. 就職活動実施率
就職活動実施率は96.1%で、2019年卒同月と比べ+0.3ポイント。 ※大学院生除く
Ⅲ. (参考値) 就職内定取得状況
前年同月と比べ最も増加した業種は「建設業(+5.6ポイント) 」、従業員規模は「1000人~ 4999人(+9.8ポイント) 」であった。 ※大学院生除く
Ⅳ. 「就職内定率」「みなし就職内定率」「見込み就職内定率」
大学生のみなし就職内定率は、11.9%(前年同月-3.4ポイント)、見込み就職内定率は32.8%(前年同月-3.8ポイント)とどちらも低下。 ※大学院生除く
Ⅴ. 就職活動の実施状況
2月中の活動は前年と比べ、「Web説明会」「エントリーシート提出」「適性検査や筆記試験」が増加。
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体をもとに、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2020年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2020』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4,301人(内訳:大学生3,440人/大学院生861人)
※:株式会社リクルートキャリアが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2020/
調査期間
2019年3月1日~3月8日
集計対象
大学生 1,338人/大学院生 397人