就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
リリース資料(PDF)にはグラフなども掲載しています。ぜひ、ご覧ください。
【2019年2月1日時点の就職活動状況】
学生への「機会や情報提供」がポイント
2月1日時点では2019年卒の学生よりも2020年卒の学生の方が、就職志望について具体的に定まっていない状況が明らかになりました。
また、インターンシップに多くの学生が参加し、参加前と比べて企業への入社意向が変化している様子もうかがえます。
このような入社意向の変化から、今後の企業の採用活動では、学生が納得して進路を決定するための「機会や情報提供」がひとつのポイントになりそうです。
学生自身は、焦らず自らのキャリアについて考えることが大切です。説明会や社会人訪問なども含め生の情報に触れることが思考を深め、納得感の醸成に活きてくるでしょう。
【サマリー】
Ⅰ. 就職内定率
大学生の就職内定率は5.8%で、2019年卒の同月と比べ+1.3ポイント。 ※大学院生除く
Ⅱ. 就職活動実施率
就職活動実施率は87.5%で、2019年卒同月と比べ+1.9ポイント。 ※大学院生除く
Ⅲ. 就職志望状況
就職志望状況について、「業種」「職種」「従業員規模」を見るとすべてで
「まだ志望が決まっていない」 と回答する割合が増加。
Ⅳ. 1月末時点までのインターンシップ参加状況
参加率は78.2%で、2019年卒同月と比べ同水準。また、参加社数も平均5.38社(2019年卒同月比-0.11社)と同水準。
インターンシップ参加企業への入社意欲について、インターンシップ参加前と参加後で聞いたところ、「入社したい・計」割合は参加前に比べ+9.6ポイント、一方「入社したくない・計」割合も参加前に比べ+8.1ポイント。
【調査概要】
調査目的
大学生・大学院生における就職活動の実態を把握する
調査方法
インターネット調査
集計方法
大学生については、性別、専攻、所属大学の設置主体をもとに、
実際の母集団の構成比に近づけるよう、文部科学省「学校基本調査」の数値を参照し、
ウェイトバック集計を行っている
調査対象
2020年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2020』(※)にて
調査モニターを募集し、モニターに登録した学生2,717人(内訳:大学生2,161人/大学院生556人)
※:株式会社リクルートキャリアが運営している、就職活動を支援するサイト
https://job.rikunabi.com/2020/
調査期間
2019年2月1日~2月8日
集計対象
大学生 910人/大学院生 270人