株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)の研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、2024年9月に「大学の就職・キャリア支援状況に関する調査」を実施しました。調査結果をまとめましたので、ご報告申し上げます。
調査結果サマリー
- 各大学のキャリアセンターが実施する就職ガイダンス、就職支援サービスへの2024 年9月時点での参加状況を聞いたところ、大学3年生後期を迎える2026年卒学生の参加状況は、「80%以上」が26.1%、「60~79%」が18.5%、「40~59%」が17.6%、「20~39%」が23.5%、「20%未満」が14.3%であった。
- 就職・キャリア支援で課題と感じているものとして「未内定学生の支援」が66.4%で最も高く、続いて「就職支援に対する学生の利用数・率」が54.6%であった。就職・キャリア支援の課題を解決する上で不足しているものとしては、「人手」が64.4%、「学生の集客」が61.0%と、6割を超える結果であった。
- 就職活動を行う上で重要だと思う学生時代の経験について聞いたところ、「多くの人と関わること」が89.1%、「チームで協働すること」が86.6%と上位であった。
- 2025年卒学生からの就職活動に関する相談内容や困りごとを聞いたところ、「やりたいことが見つからない」や「自分が何に向いているか分からない」、「どの企業を選ぶべきか迷っている」といった相談が増えているというコメントが寄せられた。内定取得後に進路を確定できず、就職活動を長期間継続する学生も一部見受けられるとのことであった。
- 2026年卒学生からの就職活動に関する相談内容や困りごとを聞いたところ、インターンシップ等に関する内容が多く挙がり、どのインターンシップに参加すればよいか、インターンシップの選考に通過しなく参加ができない、という相談が複数見受けられた。また、早期選考に関する学生からの相談について書かれたコメントもあり、早期選考の案内が届き、まだ準備のできていない学生が戸惑う様子が見られる。
調査概要
■調査目的
キャリアセンターにおける支援の現状や抱えている課題について実態を明らかにする
■調査方法
インターネット調査
■調査期間
2024年9月9日~30日
■集計対象
119校